パニック障害

何の前触れもなく、強い不安・動悸・息苦しさ・めまい・発汗・死の恐怖などが突然あらわれる発作を繰り返す病気です。

電車や人混み、狭い空間などで発作を経験すると、「また起こるのでは…」という強い不安(予期不安)が続いたり、外出を避けるようになる(広場恐怖)こともあります。

治療の基本は精神科・心療内科です

パニック障害が疑われる場合、精神科・心療内科での診断と治療が最も重要で、優先されるべき選択肢です。
抗不安薬や抗うつ薬、カウンセリングなどの治療により、多くの方が回復に向かっています
また、心疾患や甲状腺の病気などが背景にないかを調べることも大切です。

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◆そのうえで、漢方内科が支えとなることもあります

  • 「薬は効いているけれど、疲れやすさ・冷え・不眠など体の不調が残っている」
  • 「副作用がつらく、薬を増やすことに不安がある」

こうした方に対して、漢方はこころとからだを一緒に整える補助的な治療法として役立つことがあります。

◆体質に応じた漢方の考え方

パニック発作を起こしやすい背景には、自律神経の乱れ、気の巡りの停滞、体力の消耗などが関わっていると考えられています。漢方ではこうした体質の違いに合わせて処方を選びます。

体質の傾向症状処方例
緊張しやすいタイプイライラ、不安感、喉や胸のつかえ柴胡加竜骨牡蛎湯、加味逍遙散、半夏厚朴湯
疲れやすいタイプ動悸、息切れ、倦怠感補中益気湯、人参養栄湯
不安・不眠が強いタイプ眠れない、夢が多い、落ち着かない加味帰脾湯、酸棗仁湯
加齢による症状があるタイプ恐怖感、腰のだるさ、耳鳴り六味丸、八味地黄丸
のぼせやめまいがあるタイプ吐き気、ふらつき、胸苦しさ苓桂朮甘湯、甘麦大棗湯

◆当院の考え方と対応方針

  • 必要に応じて、心電図や血液検査などの内科的評価を行います
  • 精神科・心療内科での治療を優先し、連携やご紹介も可能です
  • 西洋薬との併用にも配慮し、体質に合わせた漢方処方をご提案します
  • 睡眠や栄養のサポート、生活リズムの整え方なども一緒に考えます

◆ご相談を検討されている方へ

漢方はあくまで精神科・心療内科の治療を補う手段ですが、以下のような方に役立つ可能性があります

  • 精神科で治療中だが、体の不調が残ってつらい
  • 薬の副作用や依存に不安があり、自然な方法も取り入れたい
  • 再発を防ぐために、体質や生活習慣を整えたい

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