「排便が週に3回未満」「毎日出てもコロコロ便や残便感がある」「出してもすっきりしない」——こうした状態はすべて“便秘”にあたります。
便秘は大きく2つに分けられます。
一次性便秘症
明らかな病気がなく、生活習慣などが原因で起こる便秘。

二次性便秘症
何らかの病気や要因によって引き起こされる便秘。
【主な原因】
- 腫瘍性疾患:大腸がん、大腸ポリープなど
- 炎症性疾患:クローン病、潰瘍性大腸炎などによる大腸狭窄
- 全身性疾患:糖尿病、甲状腺機能低下症、膠原病、アミロイドーシスなど
- 神経疾患:パーキンソン病、脊髄損傷、精神発達遅滞など
- 薬剤性:特定の薬による副作用
慢性的な便秘は、お腹の不快感だけでなく、肌荒れ・頭痛・肩こり・むくみ・イライラ・不眠など、全身の不調につながることもあります。
◆西洋医学でのアプローチと限界・よくあるお悩みが
便秘のタイプに応じて以下のような治療薬が使われます。
| 症状 | 主な薬剤 | 作用 |
| 腸の動きが弱い | モビコール®、マグミット®(酸化マグネシウム) | 便に水分を含ませて排出を助ける |
| 出す力が弱い | ラキソベロン®、ピコスルファートNa | 腸を刺激して排便を促す |
| 水分が足りない | グーフィス®、リンゼス® | 腸に水分を集めて便をやわらかくする |
| 消化のはたらきが弱い | アコファイド® など | 消化管の動きを助ける |
【限界とよくあるお悩み】
- 長く使うことで効き目が弱くなったり、依存の心配がある
- 腹痛や下痢などの副作用が出ることも
- ストレス・冷え・生活リズムの乱れが原因の便秘には対応しづらい
◆漢方内科でのアプローチ
漢方は、特に一次性便秘症(生活習慣や体質による便秘)が得意分野です。漢方では、便秘は「体の巡りの乱れ」や「内臓の働きの低下」によって起こると考えます。症状だけでなく、体質や生活背景をふまえたオーダーメイドの処方が特徴です。
| 体質の傾向 | 症状 | 処方例 |
| 熱がこもりやすいタイプ | 便が硬い、のぼせ、喉が渇く | 桃核承気湯、防風通聖散 |
| 潤いが足りないタイプ | 出す力が弱い、乾燥、年配の方に多い | 麻子仁丸、潤腸湯 |
| ストレス・緊張タイプ | お腹の張り、ガスが多い、ストレスで悪化 | 大柴胡湯、加味逍遙散 |
| 血が不足しがちなタイプ | 顔色が悪い、月経不順、肌荒れ | 当帰芍薬散、乙字湯 |
| お腹が冷えるタイプ | お腹の張り、腹痛、冷え性 | 大建中湯、桂枝加芍薬湯 |
◆西洋医学と漢方医学の『いいところ』を合わせた診療・サポートを
- 体質と生活習慣に合わせた便秘対策をご提案
- 漢方薬と西洋薬の併用や切り替えも可能です
- ビタミン注射(にんにく注射など)で腸の疲れをサポート
- 便秘以外の症状(冷え・肌荒れ・生理不順など)にも対応
◆このような方にご相談いただいています
- 慢性的な便秘で市販薬が手放せない
- 便秘に加えてお腹の張りやガス、冷えも気になる
- ストレスや生活の乱れで便通が不安定
- 自然な方法でお通じのリズムを整えたい




