気分の落ち込み、やる気の低下、眠れない、疲れがとれない、食欲がない、集中できない、こうした症状が続き、日常生活に支障が出ている場合、「うつ病」という病気の可能性があります。これは単なる「気の持ちよう」ではなく、脳内の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリンなど)のバランスの乱れにより起こる、医学的に治療が必要な状態です。
◆治療の基本は精神科・心療内科です
うつ病は、精神科・心療内科での診断と治療が最も重要で、優先されるべき選択肢です。
抗うつ薬やカウンセリングなどの専門的治療は、多くの方の回復に役立っています。
◆そのうえで、漢方内科が支えとなることもあります
西洋薬の効果が十分でない場合や、副作用に悩む方、体の不調(不眠・冷え・胃腸虚弱など)を同時に感じている方に対して、漢方はこころとからだの両面から、穏やかに支える治療法として用いられることがあります。
◆体質に応じた漢方の考え方
| 体質の傾向 | 症状 | 処方例 |
| ストレスが強く、緊張感が抜けない | イライラ、喉のつかえ、怒りっぽさ | 柴胡加竜骨牡蛎湯、加味逍遙散 |
| エネルギーや栄養が不足している | 疲れやすい、食欲がない、顔色が悪い | 補中益気湯、十全大補湯、加味帰脾湯 |
| 不眠や不安が強い | 眠れない、夢が多い、動悸 | 酸棗仁湯、帰脾湯 |
| 加齢や慢性疲労が背景にある | 根気が続かない、集中できない、倦怠感 | 六味丸、八味地黄丸、牛車腎気丸 |
◆当院の考え方と対応方針
- うつ病が疑われる方には、まず精神科・心療内科での受診をおすすめします
- 必要に応じて、専門医との連携や紹介も行っています
- 西洋薬との併用が可能な範囲で、体質や全身状態に応じた漢方処方をご提案します
- 食事・睡眠・季節変化など、生活全体を含めたサポートも大切にしています
◆ご相談を検討中の方へ
漢方内科はあくまで補完的な選択肢ですが、以下のような状況でのご相談をお受けしています
- 専門治療を受けているが、体の不調を整えてみたい
- 西洋薬の副作用が気になり、補助的に体質改善を取り入れたい
- 再発予防も含めて、生活リズムや体質を整えたいと感じている




